看護師には、国家資格の『看護師』と、都道府県知事認定の『准看護師』がありますが、実際は業務に違いはありません。<br />私は27歳で看護学校に入学し、29歳で卒業。<br />30歳から准看護師として病院で働き始めました。<br />看護学校入学以前は看護助手として働いていて、看護師は助手より楽なのにたくさん給料をもらっている…正直、そんな風に思っていました。<br />でも、実際に自分が看護師として働いてみると全然違いましたね。<br />受け持った患者様が亡くなり、何日も眠れないこともありました。<br />患者・家族から罵倒されることもありました。<br />指導という名のイジメもありました。<br />そして医師との関係も難しいものがありました。<br />体力的にもキツイですが、精神的な負担が多い仕事…私はそう思います。<br />ここまで書くと看護師の仕事に魅力を感じていないように思われてしまうかも知れませんが、やはり、患者様とのふれ合いは楽しいものです。<br />「ありがとう」その一言で、一日の疲れが吹っ飛んでしまいます。<br />私にとって忘れられない出来事がありました。<br />病棟で、目しか動かすことが出来ない女性患者様の様子を見に行った時、向かいに入院していた患者様がこう言いました。<br />「その方、どんどん良い表情になってきてるわね。<br />あなたの看護が良いからね」この時ほど嬉しかったことはありません。<br />どんなにベテランになっても、看護師の勉強に終わりはありません。<br />人の命を預かる仕事、それだけに辛く厳しいことは多いと思います。<br />でも、それ以上にやりがいのある、魅力のある仕事だと私は思います。<br />実は、夫の母(義母)が元看護士なんです。<br />現在86歳、戦後の混乱期から平成の世になるまでナース一筋。<br />若いころは手術室に詰めて肋骨をごーりごーり切る手伝いをしてたとか(昔は結核の患者さんが多くて、肺を丸ごと摘出してたそうですガクブル)、外国人は注文があれこれやかましくてちっとも寝ちゃくれないとか(戦後アメリカの団体がやっていた病院にいたことがあるらしい、上司もみんなアメリカ人で何言ってるかさっぱりわからんかった、と…)、とにかく昔の経験話、武勇伝?がめちゃめちゃ面白い人です。<br />物資も人手もない時代に働いてきたからか、自分が患者の側に回るとなかなか手厳しいところもありますが(笑)。<br />苦しい話、悲しい話はほとんど聞いたことがありませんが、ぽろっと出る言葉の端々から、きっと数えきれないほどの人生を看取ってきたのだろうなあ、と時々思います。<br />ある時はホスピス病棟で人を看取り、ある時は新生児室で小さな命を迎え、人間関係やらなんやらとんでもない経験値を積んだあげくに「いやあ色々あったわあ~あはは」と笑っている、そんな人です。<br />彼女を見るたび、とうてい自分なぞにはできそうにもないけど、やっぱり看護師の仕事って素敵だなあ、と思うのです。<br />
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